骨折しました!

3月23日の木曜日の夕方、ヘルパーさんに入浴介助していただいた後、更衣介助していただいている時に転倒して左手を骨折し、全治6週間のケガをしました。
幸い、足でもなく右手でもなく、左手だったので良かったのですが、上下肢・体幹障害のある自分にとってはとても不便。正直に言うと悲しいやら、悔しいやら、情けないやら…内心、いろいろな気持ちが混じって精神的にもかなりめいっていました。
でもヘルパーステーションからも、共同住宅の職員からも、社長からも何も謝罪がない。たぶん市役所にも報告していないでしょう。
ちなみに、その時入浴介助を担当したヘルパーさんは、パートであれどもサービス提供責任者という立場の人間です。
今のヘルパーステーションの管理者とサービス提供責任者とは、前職場の同僚ということもあり、一心同体という言葉がふさわしいぐらい仲が良く、結束力が固い。
あらためて契約書を読んでみると、「サービス中の事故はすみやかに医療機関、相談機関、市役所に報告し対応します。」というような内容で、保険会社の会社名もきちんと書かれてあるのに、ケガをした後も、ヘルパーステーションからは何も言ってこない。
今住んでいる共同住宅に住み続けるには、このまま黙っているのが正しい選択なのかも知れないけれども、心の中は悔しさでモヤモヤしています。
今住んでいる共同住宅を紹介していただいた、以前通っていた就労支援事業所の管理者さんは、もうとっくに辞めてしまい転職したため、今の共同住宅に住む義理も人情も何もなく、設備的にも、システム的にも決して良いとは言えないので、潮時かなと思っています。

相談室にも、この件について相談しましたが、「実際にその現場にいたならば、相談室としても札幌市にも通報出来るけど、その場にいないため何も出来ない。」とのこと。
いろいろな人(ごくごく限られた人ですが)にも相談したところ、「まずはヘルパーステーションにきちんと言うべき。」というアドバイスをいただき、思い切って骨折部分のシーネが取れる前に、施設管理部長に話し合いを求めたところ、部屋にやってきたのは、ヘルパーステーションの管理者でした。
その管理者は利用者さんに対しても、ヘルパーさんに対しても、非常にひねくれた論破で相手の心を打ち砕き、冷酷非道な人間として共同住宅ではとても不評な管理者です。
その管理者相手に話し合いをするのは、正直かなり戸惑いましたが、この場で怖がっても話にならないので、思い切って今回の骨折に費やした病院代と病院の往復にかかった交通費の請求を求めました。
すると、次のような管理者からの回答が返ってきました。

「今回のケガについては、ヘルパーに確認したところ、いつも通りのケアをして起こったことなので高橋さんの自己責任です。」
「こんなことで責任問題にされたら、介護業界はとんでもないことになってしまう。」
「例えば、ヘルパーと歩いていて、利用者さんが突然足をくじいたのならば、それもヘルパーの責任ですか?」
「自分で起こしたケガなのに、病院の治療代と交通費を請求するなんて、私たちに責任転嫁していますよね。それって、ひどいことじゃないですか?」
「病院に包帯を巻きなおしに行くぐらいなら、一時的にも訪問看護を利用する方法だってあったのに訪問看護を利用しない選択をしたのは、高橋さん自身ですよね。」
「もし問題を大きくするのであれば、裁判になりますよ。」
「高橋さんは自分で立てる(実際には立っていない)と思ってやったから、その上でのケガですよね。それをヘルパーの責任にされると今後、こちらもどうしたらいいのか…考えますよ。もうサービスに入れなくなりますよ。」

とのことでした。

挙句の果てには、「以上のことをこれで納得されましたか?」と何度も念を押され、「これからも一緒に考えてやっていきましょう。」と本当に口だけの和解で(という表現がふさわしいのか?どうか?分かりませんが)事業所としては治療費用も何も負担しない、札幌市にも一切報告せず、話し合いは終わりました。
あまりこういう表現はしたくないのですが、今回の入浴サービス中のケガは隠蔽という形で終わってしまいました。

私も取り乱したり、感情的にはなりたくなかったので、ヘルパーさんがサービス中にケガをしたり、突然体調不良になった場合や、利用者の物を間違えて壊してしまった場合や食べ物や衣服などを焦がしてしまった場合などの対応について、その管理者に聞くなど、別にどうでもいい話題に切り替えて、何とかその場を乗り切りました。

でも、かといって管理者の言いなりにはなりたくなかったので、「特養ならばきちんと治療費も払ってくれます。」とか、もしヘルパーさんが「ここにつかまってください。」と声をかけてくれたり、ちょっと前に立って、私を支えようすればケガは防げたと思います。と必死に訴えましたが、まったく通じなかったです。    

もし私が、入浴後の更衣中に一切動かずにドカッと座ったままであれば、ヘルパーさんは更衣介助は出来なかったと思います。
それに、どんな介護サービスでも原則声掛け(誘導)と見守りが必須であり、また利用者さん自身も、ヘルパーさんのサポートに対して可能な限り協力するのも、介護を受けている側としての役割だと思います。

障害の有無に関わらず、学校でも家でも「自分で出来ることは自分でやりなさい。」と
誰もが教えられたこと。
介護の世界でも、利用者さんが出来ることは利用者さん自身で行ない、そして利用者さん一人で出来るようにサポートをするというのが、介護の鉄則であり、ヘルパーさんの役割だと思っています。
いつも通りのケアをしているからこそ、常に細心の注意を払わらなければならない。それでなければ「じゃ、ヘルパーさんは何のためにいるの?」という疑問を抱くでしょう。
実際に、そのことを他のヘルパーさん達に伝えたら、「じゃ、私たちの役割ってなに?ヘルパーは利用者のことをただ黙ってみてろっていうことなの!?」
「じゃ、ヘルパーが行なう見守りってなに!?」「病院や特養ならば、今回のケガは大問題だよ!」などとたくさんの疑問を抱きながら、私以上に感情むき出しにして怒っていました。

これは介護に関わらず、サービス業に関わる職業ならば同じことが言えると思います。
それなのに、「自分でやろうとしたからケガをした。」とか「自分でやりたいと思ったからケガをした。」と言われるのは、いかがなものかと疑問に感じています。

それに、一時的な訪問看護の利用のことも、まったく知らされていなかった情報であり、もし、一時的に訪問看護を利用出来たら、選択肢の1つとして考えていたかも知れません。
治療に関しては、ヘルパーステーションが骨折を治療してくれるわけではないので、病院にすべてお任せしており、看護師さんも「包帯がとれたら、いつでも来てください。」と言ってくださったので、移動支援サービスを利用して包帯がとれたその都度、病院に駆け込んで包帯を巻きなおしていただいていました。


正直に言うと、今でも心の底から納得していません。
怒りや悲しい気持ち、悔しい気持ちを通り越して、もう絶望感すら(という表現は大げさですが。)を感じています。
せめて、「ごめんなさい」「すみませんでした」という謝罪の言葉1つだけでも欲しかったというのが本音です。


裁判となると、時間も費用もかなり費やし負担もかかるので裁判にはしません。
札幌市にも通報することも考えましたが、それは私が今の共同住宅を出る時に通報しようと思います。
ヘルパーサービス中の事故とはいえども、監視カメラもなく録音もしていなかったですし、唯一、現場を直接遭遇していた同行研修中のヘルパーさんも、その直後に辞めてしまって、確かな証拠がないので、もしかしたら札幌市は対応してくれないかも知れませんが、
せめて、そういう事実があったということだけでも、ありのまま伝えようと思います。


これからの時代、札幌市(たぶんどこの自治体も同じだと思いますが)は福祉・介護業界に対して審査や条件などが厳しくなってくるとチラッと聞いたので、今回の件を通報したら、たぶん何らかの監査が入ると思います。
私はそう願っています。


今回のケガの影響で、身体のあちらこちらに負担がかかっているせいか、両肩の調子が悪く、検査したところ両肩が肩関節変形症になっており、衣服の着脱や細かい作業が困難になってきているのですが、今回のことで、私のことを心配してくれる入居者さん達や親身になってくれるヘルパーさん、その他の職員さんもいるので、その人達のために、今住んでいる共同住宅を追い込みたくはないので、大ごとにはしないでおこうと思います。


私も、いずれは介護保険に移行する前に、重度訪問介護を利用することを望んでいたので、今の共同住宅から引っ越すことは考えてはいたのですが、今回のことで生活面で恐怖感や、限界を感じているので、今すぐは無理ですが、ゆっくり、じっくり、いろいろな人や相談室などの機関等に協力していただきながら、別の住宅を探そうと思います。


今回の左手の骨折については、単なるケガではないので公にしようかどうか…ずいぶん悩みに悩みましたが、ブログという形で投稿しました。
長文にて、失礼しました。

 

浴室(脱衣場)

 

左手のケガの写真(ピンボケですが…)