講演活動

私は、9月から講演活動をしている。



札幌市社会福祉協議会 ボランティア研修センター主催の「障がい者講師養成講座」が
7月の終わりから始まり、9月の上旬で修了した後
障がい者講師登録を行なうと、市内の小・中学校や高校、専門学校、企業、町内会などに
派遣していただき、自分の障害について講演させていただく仕組みになっている。



講師にもよるのだが
私の場合は、だいたい月に1回ぐらいのペースかな?
時間は30分〜1時間ぐらい。



先日、講演させていただいた、某ヘルパー養成校が行なっている介護職員基礎研修では、
2時間の持ち時間の中、お話させていただいたのだが…さすがに、ちょっと疲れてしまった。
でも、楽しかった!のひとことにつきる2時間だった。



テーマは『自分の障害について』
私自身の障害を話り、幼少期から学生時代、そして今の自分を語る。
私の場合は、ヘルパーさんなどの介護職員を志す人達が受講されている、
ヘルパー養成校で講演すること多いのだが
皆さん、真剣に私の方を見て、つたない話を聞いてくれる。



そして、在宅ヘルパーとして長く、細く働けるコツと、在宅ヘルパーさんという仕事の良さを
私の経験上から話すと、皆さんは真剣にメモをとる。
何だか、こんな話でいいのかなあ…といつもそのように思いながら、会場を後にして帰ってくるのだが



ある受講生さんから、このようなお手紙をいただいた。


「先生は、いつも前向きで、障害を笑い話にするところに、懐の深さを感じる」と。



私は、いつも後ろ向き人間なんだけどなあ・・・
懐も浅くて、器の小さい人間なんだけどなあ・・・
笑い話は、いつもすべるんだけどなあ・・・と。



講演をしている自分と現実の自分に、大きなギャップを感じる。
でも、私のつたない話を聞いたことで、ヘルパーという職を志したことを忘れずに、
まずは、利用者とかかわることを楽しんでもらいたい。
ヘルパーさんの仕事は、人が好きであればできる仕事だから、長く、細く続けて欲しい。



でも、ヘルパーさんの仕事は、人の命と生活をサポートする仕事
その責任と任務を忘れずに…取り組んで欲しいと思う。



障がい者はこわい人でもなく、みんなと一緒です!
だから、ふつーに付き合って欲しいと思う。
そして、自分に出来ることを出来る範囲でやってほしいと。



私は、パソコン講師という仕事にホコリを持っていると同じように
これからヘルパーさんの仕事に就く人達にも、ヘルパーさんの仕事にホコリを持ってほしいと
切に願う。



今は、ホコリという言葉を使っているけど…
もっと磨けばホコリが、誇りに変わるだろう。
その時を信じて…